京都大学大学院 教育史学研究室ホームページ

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Kyoto University Graduate School of Education
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研究室からのメッセージ

 わが教育史学研究室へのご来訪、ありがとうございます。

 当研究室は、制度的には京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻の教育学講座に所属していますが、歴史的には、京都大学教育学部が発足して2年後の19 51年に開設された教育史講座にさかのぼることができ、大学院重点化に際して教育学講座に統合されました。その後、大講座化にともなって教育・人間科学講 座教育哲学・教育史学コースとなって、現在に至っております。

 教育史学というのは、要するに教育の問題群を、歴史学の方法によって研究する学問です。そのことを念頭に、私たちはおもに2つのことを重視しています。 ひとつは研究上の問題構成です。一人ひとりが、いかなる課題をいかに問題化するのか、それによってどのような視点が新たに開かれてくるのか、それを問い続 けることで、問題をとらえる視点を磨くことが重要です。研究するにたる課題を持つことが、研究をするための大前提になるからです。

 もうひとつは歴史の研究方法や技法の修得です。歴史の研究は、何より歴史的史料を収集し、それを読み解きその意味を考えていく作業が不可欠です。その 際、おのずから歴史研究に固有の知識や技法が必要となります。たとえば300年前の歴史の史料(古文書類)は、草書連綿体の毛筆や漢文などで書かれていま す。近代には、個人蔵の一次史料・資料などが多くあります。さらには海外では外国語の史料が中心となるのはいうまでもありません。そうした知識や技法を磨 くことは、歴史研究の基礎です。逆に言えば、その歴史研究の技法を修得することで、(教育の)多様な問題を、歴史の方法によって研究できることになりま す。つまり歴史研究は、いかなる領域の主題にも必要とされる研究方法ということができます。現に、本研究室で学んできた学生たちの主題は、多岐にわたって おります。その意味で、いかなる学問にも歴史研究は必要な方法であるといえます。

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